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GeminiのGem廃止はいつ、業務で使うGemをスキルに作り直す前に決める3つ

GeminiのGemの廃止の知らせを見て、社内で使っているGemをどうするか迷っている総務の担当者 生成AI

2026年9月30日にGoogleが発表したGeminiのGem廃止の知らせを見て、社員が業務で使うGemをどうするか迷っている管理者に向けた記事です。対象は、Google Workspace(会社が契約して社員に発行する有料のアカウント)を導入済みで、社員がGemを作って業務に使っている会社です。Gemとは、決まった指示を保存して繰り返し使える、Geminiの機能です。企業向けのGemは2027年3月1日より前にはなくなりませんが、自動で移る先はGeminiアプリのスキルの下書きで、本人が有効にするまで使えません。

見積の文面の下書き用、議事録の整理用といった使い方をしている会社もあります。Googleは、こうしたGemを順次なくし、「スキル」に置き換えると発表しました。

業務で使っているGemを洗い出し、会社で共有するものを決めて、使う場所に合わせてスキルに作り直しておけば、業務を止めずに移れます。読み終えると、決める3つのこと、つまずく所、自分で進めるか頼むかの境目が分かります。

要点 内容
この記事の対象 Google Workspaceを導入済みで、社員がGeminiのGemを作って業務に使っている、従業員20〜100名の会社
対象外 無料の個人のGoogleアカウントでGeminiを使っている人、教育機関(どちらも日程が違います)、Gemを作っていない会社
結論 企業向けのGeminiのGemは2027年3月1日より前にはなくなりません。自動で移る先は本人が有効にするまで使えない下書きなので、業務で使うGemを洗い出し、共有するものを使う場所に合わせてスキルに作り直せば、業務を止めずに移れます

Gemini Gem廃止で変わることと、変わらないこと

社内でGemを使っている社員たちが、Gemの廃止の知らせに戸惑っている

変わるのは、Gemの代わりにスキルを使うようになることです。企業向けのGemは、2027年3月1日より前にはなくなりません。

スキルとは、Gemに代わる、繰り返し使う指示を保存しておく機能です。Gemと違い、Geminiアプリ(ブラウザやスマートフォンでGeminiと会話する画面)だけでなく、GmailやGoogleドキュメントの中でも呼び出せます。ただし、Geminiアプリで作ったものはGmailなどの中では使えず、その逆も同じです。

発表された日程は、次のとおりです。

時期 起きること
2026年10月13日から11月中旬 Geminiアプリでスキルが順次使えるようになる
2026年10月から11月中旬 GmailやGoogleドキュメントなどの中でスキルが順次使えるようになる。時期は管理者の更新の設定で決まり、新しい機能をすぐ受け取る設定なら10月5日から12日、遅れて受け取る設定なら10月19日から11月中旬
2026年11月17日 Gemが、Geminiアプリの設定の画面に移る。作成、編集、使用はこの日以降も続けられる
早くても2027年3月1日 Gemの作成、編集、使用ができなくなる。残っているGemは、Geminiアプリのスキルの下書きに自動で移る

変わらないのは、2027年3月1日より前なら、Gemをいまと同じように使えることです。自動の移行では、Gemの名前、説明、指示、アップロードしていた知識ファイル、共有の設定が保持されると、管理者ヘルプに書かれています。ただし、この内容は自動の移行が始まる30日前までに詳しく知らされる予定で、まだ確定していません。業務で使うGemは、自動の移行を待たずに作り直しておくと確実です。

注意したいのは、自動で移る先がGeminiアプリの「有効になっていない下書き」だという点です。作った人が1つずつ確かめて有効にするまで、使うことも共有することもできません。GmailやGoogleドキュメントの中で使うスキルには、自動では移りません。

たとえば、30名の会社で、営業部が見積の文面の下書き用のGemを5人で共有して使っているとします。作った社員が下書きを有効にしなければ、残りの4人はそのスキルを使えません。

Gemini Gem廃止の前に決める3つのこと

Gemをスキルに作り直す前に決める3つのこと

決めるのは、Gemの一覧、作り直すものとやめるもの、作り直す期限の3つです。一覧がないと、残りの2つを決められないため、この順に進めます。

業務で使っているGemの一覧

一覧に書くのは、Gemの名前、作った人、使う目的、使う頻度(毎日、週に1回など)、一緒に使っている人の5つです。一覧は、提出の期日を決めて社員に書き出してもらい、集めます。

スキルに作り直すものと、やめるもの

作り直すのは、業務で週に1回以上使っているものと、部署で共有しているものです。試しに作ったきりのGemは、やめてかまいません。会社で共有して使うものは、作り直す人と使う場所を決めます。

使う場所は、Geminiアプリと、GmailやGoogleドキュメントの中の2つで、使う場所によって作る所も変わります。両方で使うものは、両方で作ります。

作り直す期限

社内の目安は、2026年11月17日までに一覧を作り、2027年3月1日より前に作り直しを終えることです。11月17日は、Gemが設定の画面に移る日で、使えなくなる日ではありません。画面での見え方が変わる日なので、一覧づくりの区切りに向いています。

作り直しの手順は、GeminiアプリヘルプのGem からスキルへの移行についてにあります。

Gemをスキルに作り直すときにつまずく所

つまずくのは、作る場所、使えない機能、管理者の設定の3つです。どれも、作り直してから「使えない」と気づく所です。

Geminiアプリで作ったスキルが、Gmailの中では使えない

Geminiアプリのスキルと、GmailやGoogleドキュメントの中のスキルは、いまの時点では同期されません。Geminiアプリで作り直したスキルは、GmailやGoogleドキュメントの中には出てきません。返信の下書きのように、Gmailの中で使いたいものは、GmailやGoogleドキュメントの側で作ります。

Gemで使えた一部の機能が、スキルでは使えない

Gemで使えた機能のうち、動画や音楽の作成、Deep Research、Canvasなどは、いまはスキルで使えません。Deep Researchは長い調べものをまとめる機能、Canvasは文書を横に開いて一緒に直す画面です。こうした機能を使っているGemは、一覧の段階で印を付け、別のやり方を考えておきます。

Workspace Studio(作業を自動にする機能)を使っている会社は、「Gem に質問する」ステップを使うフローも作り直しが要ります。このステップはもう新しく追加できず、いまあるフローも2027年3月以降は動かなくなる予定です。それより前に、フローの持ち主に「Gemini に相談」ステップへ置き換えてもらいます。詳しくはGem からスキルへの移行が Google Workspace Studio フローに与える影響にあります。

関連記事:Google Workspace Studioとは?AI自動化を初心者にやさしく解説

管理者の設定で、スキルが使えないことがある

管理者は、会社全体や部署、グループごとに、スキルを使えるかどうかをオンとオフで切り替えられます。オフになっている社員は、スキルを作ることも、すでにあるスキルを使うこともできません。設定を変えてから反映されるまで、最大で24時間かかることがあります。確かめ方はユーザーが Studio と Gemini in Workspace でスキルを使用できるようにするにあります。

スキルへの作り直しを自分で進める場合と、頼む場合の境目

Gemのスキルへの作り直しを自分で進められる場合と、頼んだほうがよい場合

境目は、1つのGemを何人で、どこで使っているかです。自分のGemを自分で使っているだけなら、本人が作り直せば済みます。

自分で進められる場合 頼んだほうがよい場合
Gemを使っている社員が数人 部署をまたいで同じGemを使っている
それぞれが自分のGemを自分で作り直せる Workspace Studioの自動化の中でGemを使っている
管理者がスキルの設定を確かめられる 管理者の設定が分からない

自分で進められる場合は、一覧を作り、よく使うGemから順に、本人が作り直します。作り直したら、そのスキルで同じ結果が出るかを、いつもの業務で1回試します。

頼んだほうがよい場合は、弊社が引き受けます。引き受けるのは、使っているGemの棚卸し、会社で共有するスキルの設計と作成、管理者の設定、社員向けの使い方のセミナーの開催です。共有するスキルをGeminiアプリとGmailなどのどちらで使うかも、棚卸しの結果をもとに一緒に決めます。

「社員がどんなGemを作って使っているか把握できていない」「Gemがなくなると、いまの業務の手順が止まりそう」「スキルを会社で共有して使う方法が分からない」といったご相談を、弊社で受け付けています。社内でのAIの使い方を決めるセミナーと、法人向けAIチャット「HBM Assistant」の導入は、弊社にご相談いただけます。

今日できる確認は、自分と社員が使っているGemの数

自分と社員が使っているGemの数を数え、結果ごとに次の一手を決める

今日できる確認は、Geminiアプリを開き、自分が作ったGemと、自分に共有されているGemの数を数えることです。5分ほどで済みます。

確認の結果 次の一手
Gemが0個 急いですることはありません。社員にも同じ確認を頼みます
業務で使っているGemが1つ以上ある 指示文を書き写して、一覧に加えます
部署で共有しているGemや、自動化の中で使っているGemがある 作り直す順番を決めるところから、弊社にご相談ください

企業向けのGeminiのGemは、2027年3月1日より前にはなくなりません。ただ、自動で移る先はGeminiアプリのスキルの下書きで、本人が有効にするまで使えません。3月1日より前に業務で使っているGemを洗い出し、共有するものを使う場所に合わせてスキルに作り直しておけば、業務を止めずに移れます。

どのGemから作り直すか決められない場合や、会社で共有するスキルをどこで使うか迷う場合は、棚卸しから弊社が一緒に進めます。

よくある質問

GeminiのGemはいつ使えなくなりますか

企業向けでは、早くても2027年3月1日からです。それより前に使えなくなることはありません。自動の移行の詳しい内容は、移行が始まる30日前までに管理者に知らされる予定です。

GmailやGoogleドキュメントの中でスキルを使えるのはどのプランですか

Business Starter、Business Standard、Business Plusと、Enterpriseのプランで使えます。Geminiアプリのスキルは、すべてのプランで使えます。

11月17日を過ぎるとGemは使えなくなりますか

使えます。11月17日は、Gemが設定の画面に移る日です。この日以降も、Gemの作成、編集、使用を続けられます。

無料相談のご案内

弊社はGoogle Workspaceの導入支援・保守サポートを行っており、中小企業のAI活用をご相談いただいてきました。御社の業務に合わせてご提案します。

強引な営業は一切いたしません。まずはお気軽にご連絡ください。

※オンライン相談にも対応しております。

出典

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