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ホームページの管理会社を変更する前に、ドメインとサーバーとメールの名義を確かめる

管理会社からの請求書を手に、管理会社を替えられるか考えている総務の担当者 HP関連

ホームページの制作と管理を1社に任せていて、対応の遅さや費用を理由に、管理会社の変更を考えている会社に向けた記事です。ドメインもサーバーも会社のメールも、その管理会社との契約に含まれている、従業員20〜100名ほどの会社が前提です。ホームページの管理会社を変更するときは、解約を伝える前に、ドメイン、サーバー、メールの3つがだれの名義の契約かを確かめます。

新旧両方のサーバーでメールを受け取れる期間を作り、切り替えが済んでから解約すれば、ホームページとメールを止めずに移せます。この記事では、変更の前に決めること、つまずく所、自分で進めるか頼むかの境目と、御社が今日5分ほどでできる確認を説明します。

要点 内容
この記事の対象 ホームページの制作と管理を1社に任せ、ドメイン、サーバー、会社のメールもその契約に含まれている、従業員20〜100名ほどの会社。メールにGoogle WorkspaceやMicrosoft 365は使っていない
対象外 ドメインもサーバーも自社の名義だと分かっていて、更新の作業だけを外に頼んでいる会社、ホームページのデザインを作り直したい会社、メールをGoogle WorkspaceやMicrosoft 365で使っている会社
結論 ホームページの管理会社を変更するときは、解約を伝える前に、ドメイン、サーバー、メールの3つがだれの名義の契約かを確かめます。新旧両方のサーバーでメールを受け取れる期間を作り、切り替えが済んでから解約すれば、ホームページとメールを止めずに移せます

ホームページの管理会社の変更で、ホームページとメールが止まる場面

管理会社を替えたあと、会社のメールが届かなくなり慌てている事務所

ホームページとメールが止まるのは、契約の名義と切り替えの順番を確かめないまま、いまの管理会社に解約を伝えたときです。管理会社の変更は、更新や修正の作業の頼み先を替える話に聞こえます。しかし、止まるかどうかを決めるのは、作業の頼み先ではなく契約の名義です。

ドメインとは、メールアドレスの「@」より後ろや、ホームページのアドレスに入る、会社の名前の部分です。サーバーとは、ホームページのデータや会社のメールを置いておく場所を指します。この記事でいう名義とは、ドメインやサーバーを、だれの名前で契約しているかのことです。

この記事では、ホームページを任せている会社を管理会社、ドメインの登録や更新を受け付けている業者を管理業者と呼びます。この2つは、同じ会社のことも、別の会社のこともあります。

たとえば、40名の会社が、対応の遅さを理由に管理会社へ解約を伝え、ホームページの管理を別の会社に任せたとします。ドメインとサーバーは前の管理会社の名義で、会社のメールも同じサーバーにありました。契約が終わる月にそのサーバーが止まり、取引先からのメールが届かなくなって、この会社は初めて名義のことを知りました。

名義が大事なのは、ドメインの手続きが、管理業者を通してしか進まないためです。.jp や .co.jp の管理団体のJPRSは、登録内容の変更も更新も、管理業者を通して申請すると案内しています。JPRSに直接申請することはできません。

関連記事:中小企業のメール・ドメイン管理、業者任せで大丈夫?失効・不達・漏洩を防ぐ見直しポイント

ホームページの管理会社を変更する前に決める3つ

管理会社を変更する前に決める3つのこと

変更の前に決めるのは、移すものと残すもの、移したあとの名義、解約を伝える日の3つです。

決めること 目安
移すものと残すもの ドメイン、サーバー、メールの3つを、1つずつ分けて決める
移したあとの名義 ドメインの名義を、自社にするか、新しい管理先にするか
解約を伝える日 契約の更新の月と、解約を申し出る期限から逆算する。切り替えが済んだあとの日にする

1つ目の移すものと残すものは、ドメイン、サーバー、メールで分けて決めます。ホームページとメールは別々のサーバーで使えるため、ホームページだけを新しい管理先へ移し、メールはいまのサーバーに残す形も選べます。その場合は、メールの届き先を決める設定を、切り替えのあとも正しく保つ必要があります。

2つ目の名義は、ドメインの話です。自社の名義にしておけば、次に管理先を替えるときに、名義を移す手続きが要りません。いまの名義が管理会社の場合、名義を移すには管理業者の変更とは別の申請が必要で、いまの管理会社を通して申請します。

3つ目の解約を伝える日は、切り替えが済んだあとにします。レンタルサーバーの会社の公式の案内も、移転が完了するまで古いサーバーの契約を続け、完了してから解約するよう求めています。逆算に使う期間は、次の3つです。

  • .jp や .co.jp を移すための認証コードは、作られた翌日から数えて35日で使えなくなる
  • ドメインの管理業者を替える手続きは、始めてから終わるまで数日ほどかかる場合がある
  • ドメインの行き先の切り替えが行き渡るまで、数時間から1日ほどかかる

認証コードを受け取ったら35日以内に新しい管理業者へ申し込み、切り替えが行き渡ってから解約を伝えます。

ドメインの有効期限が近いと、移す手続きを申し込めないことがあります。ある管理業者は、期限までの残りが .jp や .co.jp で31日以上、.com などで15日以上あることを条件にしています。日数は管理業者で違うことがあるため、有効期限も先に確かめておくと安全です。

関連記事:ドメイン移管の費用より設定の引き継ぎが要、期限の1か月以上前に始める

管理会社の変更でつまずく3つの所

つまずくのは、ドメインの手続き、同じサーバーにあるメール、ホームページのデータの引き渡しの3つです。

1つ目は、ドメインを移す手続きが、いまの管理業者を必ず通ることです。.jp や .co.jp では、名義の会社がいまの管理業者から認証コードを受け取り、新しい管理業者に申し込みます。そのあと、いまの管理業者に「承認」と回答します。名義が自社でも、このやり取りはなくなりません。

名義が管理会社だと、認証コードを受け取るのも「承認」と回答するのも管理会社になり、自社の名義のときより進めにくくなります。先に解約を伝えて関係がこじれると、ここで手続きが止まります。管理業者の変更を受け付けないロックがかかっている場合も、解除を頼む先はいまの管理業者です。手続きの流れは、JPRS「ドメイン名の管理指定事業者の変更」とJPRS「指定事業者変更ロック」にあります。

2つ目は、ホームページだけを移したつもりで、同じサーバーにある会社のメールが止まることです。サーバーを移すためにドメインの行き先を切り替えると、ホームページだけでなく、メールの届き先も変わります。切り替えが行き渡るまでは、メールが新旧どちらのサーバーに届くか予測できません。

そのため、名義を確かめるだけでは足りず、新旧両方のサーバーでメールを受け取れる期間を作ります。切り替える前に、移す先のサーバーに同じメールアドレスを作っておきます。レンタルサーバーの会社2社の公式の案内も、この段取りを求めています。

3つ目は、ホームページのデータを引き渡してもらえるかが、契約書に書かれていないことです。文章や写真、デザインのデータを受け取れなければ、新しい管理先はホームページを一から作ることになります。書かれていなければ、何をどの形で渡してもらえるかを、解約を伝える前に確かめます。

関連記事:メールサーバー移行の注意点は切り替え日、新旧で受け取れる期間を作る

ホームページの管理会社の変更を自分で進めるか、頼むかの境目

管理会社の変更を自分で進められる場合と、頼んだほうがよい場合の違い

自分で進められるのは、ドメイン、サーバー、メールの3つとも自社の名義で、いまの管理会社と手続きのやり取りができる場合です。条件は次の4つです。

  • ドメイン、サーバー、メールの3つとも、自社の名義で契約している
  • それぞれの管理画面に、自社で入れる
  • 新しい管理先が決まっている
  • いまの管理会社と、手続きのやり取りができる

4つ目が要るのは、名義が自社でも、ドメインを移す手続きがいまの管理業者を通るためです。

次のどれかに当てはまる場合は、頼んだほうが早く進みます。

  • ドメインやサーバーの名義が、管理会社になっている
  • どこの業者で契約しているかが分からない
  • いまの管理会社に、解約や引き渡しを切り出しにくい
  • 会社のメールを、1日も止められない

契約先が分からない場合は、調べるだけでも手間がかかります。JPRSの検索ページ(JPRS WHOIS)では、管理業者は表示されません。名義の会社がJPRSの窓口に問い合わせ、本人だと確認された場合に限って教えてもらえます。

弊社は、いまの契約と設定の調査、管理会社とのやり取りの段取り、ドメインとサーバーとメールを移す作業、移したあとの管理まで引き受けます。名義が分からない段階でも構いません。

「ドメインやサーバーがだれの名義か分からない」「管理会社を替えたいが、メールが止まらないか心配」「いまの管理会社に、解約をどう切り出せばよいか分からない」といったご相談を、弊社で受け付けています。サーバーやメール、ドメインの移管と、その後の管理は、弊社にご相談いただけます。

今日できる確認は、請求書の内訳と契約者の名前

管理会社からの請求書か契約書を出し、内訳と契約者の名前を確かめる

今日できる確認は、管理会社からの請求書か契約書を1枚出し、費用の内訳と契約者の名前を見ることです。5分ほどで済みます。見るのは、ドメイン、サーバー、メールの費用が分けて書かれているかと、契約者の名前が御社か管理会社かの2点です。

請求書のあて名は御社になるため、あて名では名義は分かりません。契約者の名前は、契約書の契約者の欄か、請求書の内訳にあります。

ドメインの名義は、検索でも確かめられます。.jp や .co.jp は、JPRS WHOISにドメイン名を入れると、.jp では「登録者名」、.co.jp では「組織名」に名義が出ます。.com などの確認先は、ICANNの検索ページです。結果の読み方は、JPRS「JPRS WHOISの結果の見方」にあります。

ただし、検索で分かるのはドメインの名義だけで、名義を表示しない設定になっている場合もあります。サーバーとメールの名義は、請求書か契約書を見るか、管理会社に聞いて確かめます。

確認の結果 次の一手
3つとも自社の名義 新しい管理先を決めて、切り替えの段取りに進めます。解約を伝えるのは、切り替えが済んでからです
管理会社の名義になっている、ひとまとめの金額で内訳が分からない、または契約者が書かれていない 解約を伝える前に、名義とデータの引き渡しを管理会社に確かめます
書類が見当たらない、または管理会社に聞きづらい 契約の調査から、弊社にご相談ください

ホームページの管理会社を変更するときは、解約を伝える前に、ドメイン、サーバー、メールの3つがだれの名義の契約かを確かめます。新旧両方のサーバーでメールを受け取れる期間を作り、切り替えが済んでから解約すれば、ホームページとメールを止めずに移せます。名義が分かれば、だれに何を頼み、いつ解約を伝えるかが決まります。

よくある質問

ホームページの管理会社を変更すると、過去のメールは消えますか?

メールの受け取り方によっては、消えます。サーバーにメールを置いたまま読む方式(IMAP)の場合、サーバーを移すと、移す前のサーバーにあった過去のメールは読めなくなります。移す前に、パソコン側に保存しておく必要があります。

ホームページだけ管理会社を変更して、メールはそのまま残せますか?

残せます。ホームページとメールは、別々のサーバーで使えるためです。その場合は、メールの届き先を決める設定を、切り替えのあとも正しく保つ必要があります。

無料相談のご案内

弊社はサーバーやメールの移管と、Google Workspaceの導入支援・保守サポートを行っています。御社の業務に合わせてご提案します。

強引な営業は一切いたしません。まずはお気軽にご連絡ください。

※オンライン相談にも対応しております。

出典

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